2020/11/27
その転職は正しい?転職を考える時に役立つ5つの仕事選びの軸
転職は仕事人生において大きな決断の1つです。そのため、転職すべきかどうか長い間迷ってしまうこともあります。転職で納得できる選択をするためには、考えるポイントを整理しておくことが大切です。本記事では、転職で成功しやすい人と失敗しやすい人の特徴や、転職のリスクやデメリットを解説した上で、仕事選びの軸や後悔しないための3つのポイントを紹介します。
転職をすべき人とそうでない人の特徴
転職にはさまざまな動機がありますが、その中でも成功しやすいパターンと、成功しにくいパターンがあります。そこで、転職で迷った際はまず自分の動機を整理することが大切です。ここでは転職で成功しやすい人とそうでない人の特徴を紹介します。
転職して成功しやすい人の特徴
転職で成功しやすい人は、前向きな動機が強く、自分を客観視できているという特徴があります。
前向きな動機とは、例えば「新しいチャレンジをしたい」、「さらなる成長をしたい」といったポジティブな意識です。プロとしての向上心がある場合は新天地で活躍しやすいといえます。
客観視とは、自分のスキルや実績が転職市場でどれほど価値があるのかを冷静に測る力です。例えば、「年収1,000万円を目指したい」という目標がある場合、「今の自分がどの程度の水準で、達成するには何が必要なのか」を分析できている人は仕事選びで合理的な判断がしやすいでしょう。
転職したい時は、自分を分析してみて、前向きなメンタリティーを持っていて自分の市場価値を客観視できていると思える場合は成功する可能性が高いといえます。特に、自分の実現したいことがあるものの、現職の環境では実現が不可能か非常に多くの時間や労力がかかり、別の会社であれば達成しやすいという場合、転職するのは賢明な判断です。
転職で失敗しやすい人の特徴
転職で失敗しやすい人は、後ろ向きの動機が強く、視野が狭まっているという特徴があります。
後ろ向きの動機とは、例えば「今の仕事にやりがいがない」、「職場の風土になじめない」といったネガティブな理由です。現職への不満が転職動機につながっている場合、次の職場でも同じように不満を持ってしまう可能性があります。
視野が狭まっているとは、現状の不満や理想にばかり固執しすぎて、長期的な視点でキャリアを捉えられていない状態です。例えば、今は面白みがなくても、その分野で管理職に就くために必要だという仕事は存在します。今は職場風土と相性が悪いと思っていても、実際はコミュニケーションを改善すれば上手くいくケースもあるものです。
転職しようか迷っている時、自分の考え方が後ろ向きで「なぜ転職したいのか」を十分に整理できていない場合、転職することが必ずしも有効な解決策にはなりません。
ただし、職場環境に恵まれておらず、どうしても自分の希望が叶えられないというケースもあるものです。このような場合は転職で環境を変えることで解決できる可能性があります。
転職を決める時に知っておくべきリスクやデメリット
転職で成功しやすい人とそうでない人の特徴を紹介しましたが、成功しやすい人の特徴に当てはまる場合でも失敗することがあるのが転職です。そのため、転職を決断する前にはリスクを知っておき、正しく備えることが欠かせません。ここでは転職前に知っておくべきリスクやデメリットを紹介します。
自分の強みが生かせない
転職では、自分の強みが生かせないというリスクがあります。
30代や40代になると中堅ポジションに差し掛かり、その会社で働く上で必要な知識やスキルは一通り身につけている状態です。特定の業界でのキャリアが長ければ、その業界の専門人材になっている場合もあります。
そのため、今の会社には給料や労働環境などに対して不満を感じており転職を考えているとしても、現職では強みを十分に生かしながら活躍しやすいのは確かです。
しかし、異業種・異分野に転職すると、社内にはない専門スキルが重宝されるケースもある一方で、これまで培ってきた経験が生かせないリスクがあります。強みが生かせないと業績が出しにくく人事評価にも悪影響です。また、やりがいが減ってしまう可能性もあります。
待遇・役職が下がる
転職では待遇や役職が下がってしまう可能性があります。特に、40代付近のミドル人材はこの点を心配する転職希望者が多いようです。
一般的に、若手であればまだ給料がそれほど高くなっておらず、上位の役職に就いていないので、待遇や役職が下がる心配は大きくありません。
一方、ミドル人材は待遇や役職が高い人も多く存在します。また、家族を養う必要があり、実際に配偶者が転職で生活が変わることを心配するケースもあるでしょう。このような場合、転職によって今の待遇やポジションを捨てることがリスクになります。
もちろん、転職によって報酬が現職よりも大きく増えたり、役職が管理職から役員クラスにアップしたりといった事例が多数あるのも事実です。ただし、そのためにはしっかりと準備しておく必要があります。
経営方針・組織文化との相性が合わない
経営方針や組織文化と相性が合わないというリスクもあります。
組織で働く以上、同じ価値観を共有できるかどうかは重要な要素です。例えば、経営ビジョンと自分の方向性が合致していると、納得感があるのでモチベーションが高い状態で仕事ができますが、マッチしていない場合は方向性のすり合わせに貴重なリソースを費やしてしまい業績にも悪影響が出かねません。
現職については経営方針や組織文化などを実体験として理解しています。しかし、転職先選びでは方針や文化を外部から判断するしかないため、入社後にギャップを感じるリスクはゼロにはなりません。
転職活動をする際に決めておくべき仕事選びの5つの軸
上記では、転職のリスクを避けるためには、正しく備えることが大切だと紹介しました。転職の備えとして有効な手段の1つに、転職の判断軸を決めておくことが挙げられます。これは、「仕事内容」や「待遇」といった優先順位を定めることで仕事選びの基準にする方法です。ここでは5つの具体例を紹介します。
仕事内容
仕事内容とは、自分が担当する職務や役割を指します。仕事にもいくつかの分け方がありますが、さまざまなポイントで自分の希望を明確にすることが大切です。
仕事は主に営業、技術、事務、管理といった職種で分けることができます。これまでのキャリアや経験なども考慮に入れながら希望を絞っていきましょう。
また、仕事では、経験を積んで成長できるか、経験や資格を生かせるか、自分の業務に打ち込めるかといった仕事環境も大切です。例えば、研究志向の強い人の場合、「自分の専門領域に沿って、研究活動に専念できるか」が重要な要素になるでしょう。
収入・福利厚生
収入や福利厚生も重視されることの多い軸です。
収入については、基本給や賞与、役職手当といった待遇全般を指します。給与は人事評価制度と密接に結びついているため、評価基準と報酬体系を確認しておくことも大切です。特に成果を出すことに自信がある場合は、どの程度成果主義の要素が取り入れられるのかも重要なポイントになります。
福利厚生とは、通勤手当や住宅手当といった各種手当や、育児休暇・慶弔休暇といった制度です。他にも、研修制度や資格取得補助といった能力開発面のサポートも指します。福利厚生は会社が従業員を大切にしているかが端的に現れる項目でもあるので、会社選びの判断軸とすることに損はありません。
キャリア形成
キャリア形成ができるかどうかも重要な判断軸です。
仕事をする上で、「コンサルタント職として専門スキルを磨き、プロフェッショナルとして活躍したい」、「将来的に経営幹部を目指したい」など意欲的な目標を持つ人もいます。あるいは、現在すでに専門職や管理職の人が、その領域を追求したいというケースもあるでしょう。
このような長期的なキャリアプランを実現するためには、専門性を磨くことができ、自分のやりたいことに挑戦できるような職場環境でなければなりません。会社選びでは、「その会社において自分が望むキャリアを歩めるのか」を確かめておく必要があります。
働き方・労働環境
働き方や労働環境も重要です。
働く時間帯と勤務場所、働く方法は、仕事の生産性に大きく影響します。プロフェッショナルとしての仕事をこなす人は自分の働き方を確立しているものです。そのため、仕事のパフォーマンスを高めるために、自分に合う仕事の方法が実現できる労働環境を重視する傾向があります。
また、近年は個人に裁量権のある働き方が広がりつつあり、ワークライフバランスも実現しやすくなってきました。2020年には新型コロナウイルスの拡大によってテレワークが普及し、多様な働き方が後押しされています。このよ
経営方針・組織文化
経営方針や組織文化も重要な判断軸です。
先述の通り、経営方針との相性が悪ければ、モチベーション向上につながらず、業績にも悪影響が出る可能性があります。例えば、自分は事業成長を目指したいのに、その会社が保守的な社風であると、重要な判断において意見がかみ合わず、不満が溜まりかねません。
また、その会社で働く上では、組織文化との相性も良い方が働きやすいのは確かです。体育会系なのか、あるいは立場がフラットなのかといった社風についてはあらかじめ確認しておくとミスマッチを防ぎやすくなります。
転職で後悔のない選択をするための3つのポイント
転職では、転職動機やリスク、仕事選びのこだわりなどを整理した上で、「転職すべきかどうか」と「転職するならどの会社を選ぶべきか」を決める必要があります。考えなければならないテーマが多い中で、後悔しない選択をするためには慎重な自己分析や幅広い情報収集が大切です。ここでは転職で後悔しないための3つのポイントを紹介します。
自分の気持ちを整理する
まずは、自分の気持ちを整理することが大切です。
転職について迷った時に自分の考えを整理するには3つの手順があります。初めは現状の不満や希望などを洗い出し、次が理想的な将来像をイメージする作業です。そして将来像を達成するためには何が足りないのかを分析します。
その上で、現職でその不足を埋められるかどうかを確認しましょう。自分の理想的なキャリアに対して、現在の業務内容や職場環境では実現が難しい場合や、より容易に理想が叶えられる会社が別にある場合は、転職は有効といえます。転職を検討する際は、お世話になった現職への情があって決断ができないこともありますが、このように考えることで長期的に見て何が最適かを冷静に判断しやすくなるのです。
内外を広く情報収集する
転職で正しい判断をするためには、広く情報収集しておくことが欠かせません。
転職活動の最終段階では数社の候補に絞る必要がありますが、初期のリサーチをする段階では幅広い選択肢を検討しておくことが役立ちます。これは、優秀であればあるほど業種・企業規模を問わず各方面から引き合いが強く、本人が思いもしなかったようなフィールドで活躍できる可能性が高まるためです。
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自分を客観視する機会を持つ
自分を客観視する機会を持つことも有効です。
転職で悩んでいる時は、考えが深みにはまってしまい、視野が狭くなっていることも珍しくありません。このような時は、他の人と比較したり、あるいは話を聞いてくれる人を見つけてアウトプットしたりすると、自分の考えを整理できることがあります。
自分を客観視する上では、転職エージェントを活用するのも手段の1つです。転職エージェントはカウンセリングを通じて悩みや希望を洗い出し、転職市場における価値や、マッチする優良案件などの提案も受けられます。そのため、自分1人で転職活動を進めるよりも給料、キャリア、やりがいといった面で満足できる結果につながりやすいのです。
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