2020/10/30

ITコンサルタントの転職で高年収・キャリア向上を目指す!業界事情・年収や必要なスキルを解説

ITコンサルタントは、技術的な知見や営業スキル、プロジェクト管理能力などさまざまなスキルが必要です。業務領域も幅広い職種で、IT戦略の立案からセキュリティ強化まで様々です。ITコンサルタントとして転職し、収入増やキャリアアップを目指すには、転職事情を理解しておくことが欠かせません。本記事では、ITコンサルタントの主な業務領域や平均年収、待遇の傾向、必要なスキル、転職に成功するポイントを紹介します。

転職前に知っておくべきITコンサルタントの業界事情

ITコンサルタントとして転職する際は、待遇や企業の採用意欲などを知っておくことが大切です。ここではITコンサルタントの業界事情を紹介します。

能力や成果によって待遇の差がつきやすい

ITコンサルタントは、能力や成果によって待遇面の差がつきやすい成果主義的な傾向があります。 そもそもITコンサルタントとは、顧客の経営課題をITによって解決することを目的としてサービスやソリューションを提案する仕事です。顧客が自社の製品を導入することで初めて収益となり自分の成果となる点は、まさに営業と同じ。受注を獲得できるコンサルタントであれば待遇は上がります。 特にITソリューションは数百万円から始まり、大規模なものでは数億円単位になることも珍しくありません。優秀なITコンサルタントは業績に与える影響も大きいため、高待遇が期待できます。

企業側の採用意欲は高い

企業側はITコンサルタントを採用する意欲が高い状況が続いています。 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(2017年)によると、システム関連コンサルティング業においては中途人材を「これまでも積極的に採用してきたし、今後も積極的に採用していきたい」と回答した割合が80%でした。 このような積極姿勢によって、70%の企業が採用した人材の能力に満足しており、80%の企業がエース級人材を確保できたと回答している一方、採用人数が十分とはいえないと答えた割合は60%にも上っています。 システム開発の関連企業の中には、エンジニアがいても営業に困っており、せっかく技術力があるのに生かしきれていないケースもあるものです。そこで、ITに精通した上で受注を獲得できるITコンサルタントへのニーズは高まっています。

多様なスキルが求められる

ITコンサルタントには技術力や営業力、マネジメントスキルなどさまざまな能力が求められます。 ITコンサルタントは、顧客の課題をITシステムやソリューションによって解決することを目指すため、まずは自分がITシステムに精通しており、技術的な問題や解決策を完璧に提示できるレベルでなければなりません。 また、顧客にソリューションを提案するだけでなく、最終的には受注につなげる必要があるため、魅力的な提案をするプレゼンテーション能力や価格交渉力といった営業スキルも必要です。 さらにプロジェクトが動き出す段階では進捗状況を管理することもあり、プロジェクトマネジメントもこなす必要があります。 このように、ITコンサルタントに要求されるスキルは非常に多岐にわたるのです。

転職先選びで役立つITコンサルタントの業務領域・分野

ITコンサルタントが転職する際は、仕事の分野を知っておくと転職先選びがスムーズです。ここでは5つに分けてITコンサルタントの業務領域を紹介します。

IT戦略

IT戦略とは、顧客が目指す経営方針や事業計画に沿って、IT導入・運用を包括的にサポートする業務領域です。ITの活用、構築、資産管理といったポイントから手助けします。 ITコンサルタントは、まず企業の経営方針や事業計画をヒアリングした上で、目指すべき姿や計画を把握します。その上で、現状の業務プロセスや、事業戦略を実現する際の障壁を分析。解決すべき業務課題を整理して、解決策を導き出し、最適なIT戦略を提案・導入します。 例えば、顧客の事業戦略を実現するためにはデータの有効活用が不可欠なのであれば、現行の紙媒体ベースの業務プロセスを改革するプランを策定。クラウドによるデータの一元管理を提案・構築することが挙げられるでしょう。

ERP(Enterprise Resource Planning)

ERPとは企業の基幹業務システムを指し、顧客の業務改革を図る業務領域です。 企業にはさまざまな業務がありますが、中核となる領域としては会計、人事、生産、販売、物流などが挙げられます。また、これらは独立しているわけではなく、例えば労務管理が給与計算にも関わるように、相互に関連しているものです。 そこで、ERP領域のITコンサルタントは、ERPというパッケージによって基幹業務を統合し、情報の集約や業務プロセスの連携を行うことで、顧客企業の業務効率化を支援します。

CRM(Customer Relationship Management)

CRMとは顧客情報管理を指し、顧客情報をデータベース化し最適な管理・活用を支援する業務領域です。 企業の営業やマーケティング活動の土台には顧客とのコミュニケーションや流通戦略があり、そのためには顧客情報、販売状況、販売チャネルなどの管理、そしてデジタル化が欠かせません。 CRM領域のコンサルタントは、顧客企業がエンドユーザーに関連する包括的な情報を一元管理・有効活用するためのシステムを提供します。それにより、顧客がエンドユーザーとの関係を構築し、価値あるサービスを提供するためのサポートを行います。

SCM(Supply Chain Management)

SCMとは、購買・調達や製造・物流・販売といったサプライチェーンの情報を統合して事業活動全体を効率化させる業務領域です。 製造業や流通業は、拠点や仕入れ元が国内外に分散しており、非常に複雑なサプライチェーンを構築していることも珍しくありません。安定的に製品を供給するためには、このような複雑なネットワークを正確に管理することが必要です。 SCM領域のITコンサルタントは、発注や在庫管理、流通状況などを正確かつスピーディに把握するシステムによって、最適なサプライチェーン管理をサポートします。

セキュリティ

セキュリティも重要な業務領域の1つです。 ビジネスにおいてITの活用が広がるにつれて、サイバーセキュリティの危険は確実に高まっています。不正アクセスやコンピュータウイルスによる攻撃は増加しており、企業は情報が盗み取られたり書き換えられたりするリスクに常に晒されている状況です。特に、基幹システムが停止すれば事業が停止する恐れがある他、顧客情報が漏洩すると重大な信用問題にもつながり経営に打撃を受ける可能性もあります。 このような状況の中で、企業経営者によるサイバーセキュリティへの意識は高くなっており、対策に詳しいコンサルタントはますます注目を集めているのです。 特に、近年はサイバー攻撃を防ぐ観点に加えて、リスクマネジメントの観点を持つコンサルタントも必要とされています。サイバー攻撃によって受ける被害と、その被害によって生じるリスクと対処法にはどのようなものがあるのかアドバイスできる専門家が求められています。

ITコンサルタントの平均年収

先述の経済産業省の調査によると、ITコンサルタントの平均年収は928万円で、これは同じIT系のプロジェクトマネージャ(891万円)や営業・マーケティング担当者(783万円)などを抜いてトップでした。 同調査では、ITコンサルタントは成果主義が顕著で、成果によって年収が大きく変わることを示しています。例えば、給与決定にあたって最も重視している項目では、ITコンサルティング企業のうち50%が「成果」と回答していました。一方で重視していない項目では70%が「年功」と回答し、80%の企業が年功の影響が「小さい」、「まったくない」と回答しました。 また、ITコンサルティング企業のうち40%が年収の最高水準と最低水準の幅を今後拡大したいとしており、優秀な人材ほど収入やキャリアが優遇されることがわかります。

転職で評価される!ITコンサルタントが持っているべき3つのスキル

ITコンサルタントが持っていると転職市場で評価が高くなりやすいスキルがあり、転職の際はあらかじめ知っておくと有利です。ここでは3つのスキルを紹介します。

業界事情やトレンドを意識した提案力

顧客の業界事情に精通した上でタイムリーな提案ができると有利です。例えば、建設やサービス業界などは慢性的な人手不足に陥っています。そういった企業に対して、その業務プロセスに即している形で省人化や業務効率化が可能なITソリューションを提案するといったスキルは役立ちます。 また、AIやIoT、次世代通信規格「5G」といった注目を集める技術トレンドにも精通し、どのような機能を実現できるのかをわかりやすく説明する能力も必要です。

案件の利益率を確保する収益管理力

また、案件を獲得するだけでなく、案件ごとの利益を確保する能力も重要です。 一般的に、クライアントから打診された案件は複数ベンダーによるコンペ形式になり、自社から働きかけた交渉はほぼ独占交渉になる傾向があります。いずれの場合でも成約交渉では価格が大きな争点になりますが、受注を獲得しようと無理に安い価格を提示すると利益率が下がってしまうため望ましくありません。 ITコンサルタントとしては、受注件数を伸ばすだけでなく、適正な単価を守り業績に貢献する能力も求められます。

プロジェクトに臨機応変に対応する調整力

受注獲得後にプロジェクトをスムーズに進行させる実務能力も大切です。 ITコンサルタントは、営業や要件定義といった上流工程で役目が終わるのではなく、製造やテスト、リリースといった工程まで深くコミットする場合があります。システム開発の現場では当初の予定通りに進むことは少なく、途中で納期やコストなどの点で何らかの問題が生じるケースは珍しくありません。 そのような場合でも、関係者との調整を図りながら、臨機応変に対応する能力が求められます。

ITコンサルタントが転職で成功するための方法とは?

ITコンサルタントの方が転職で成功するためには自己分析やキャリアプランの整理が大切です。ここでは3つのポイントを紹介します。

強みとなるスキル洗い出す

ITコンサルタントとして自分の強みを洗い出すことが大切です。 ITコンサルタントにはさまざまなスキルが求められると紹介しましたが、実際にいくつもの案件を経験すると、得意分野が固まってくることがあります。また、自覚していなくても、難しい案件をこなすうちに何らかの専門スキルを獲得していたというケースも珍しくありません。 転職では、得意でない分野よりも強みを生かせる分野の方が、活躍して待遇改善やキャリアアップに成功する可能性が高いのは確かです。業務領域や技術面、営業面など、フラットな視点で自身の強みを探ることは転職の成功に役立ちます。

キャリアプランを整理する

キャリアプランを整理することも大切です。 ITコンサルタントとしての働き方にはいくつかのパターンがあります。コンサルティングファーム、ITを軸としたコンサルティング企業、SIerなどが主な選択肢です。 当然それぞれに特徴があり、例えば経営戦略の助言、IT戦略の構築、ソリューション提供といった軸があった場合に、コンサルタントとしてどの軸を重視するかによって最適なキャリアは異なります。自身が意識したい軸を明確にしておくと、転職先選びで失敗するリスクを減らせるのです。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することも有効な手段です。 IT業界を巡っては新技術の開発などさまざまな動向がある中、ITコンサルタントの役割は多様化かつ高度化しています。業界が複雑化している状況において、ITコンサルタントとしてどのような道をたどれば収入やキャリアの点で有利なのか、やりがいを感じられるのかを自力で分析するのは簡単ではありません。 転職エージェントに相談すれば、経験やスキルや希望条件などについて、プロの客観的な視点を通すことで冷静に自己分析できます。また、優良求人は非公開とされていることも多いですが、転職エージェントを使えばスキルや希望にマッチした最適な求人案件を知ることができる点もメリットです。結果として、転職によって収入アップやキャリアアップに成功する可能性も上がります。

【サービス紹介】『転機』ではこれまでのご経験を活かせる、新たなキャリアの提供が可能です

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ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントは、顧客の経営課題をITによって解決することを目的としてサービスやソリューションを提案します。いくつか業務領域があり、IT戦略、ERP、CRM、SCM、セキュリティなどが主な分野です。ITコンサルタントは、顧客の経営課題のヒアリングや企画・提案、条件交渉などを行います。案件の受注後には要件定義や外部・内部設計、そして製造やテスト、リリースまで携わることもあります。

ITコンサルタントのやりがい

ITコンサルタントは、専門知識や営業スキルなどを生かし、ITによって顧客の経営戦略を支えるという大きな役目を果たせる点が魅力です。ITコンサルタントは、技術への専門的な知見や、コミュニケーション能力、社内外の調整力などさまざまなスキルが求められ重い責任を負います。ただその一方で、受注が確定してプロジェクトが進み、アイデアが形になった時には大きな達成感を得られます。また、報酬もIT系の他の仕事に比べて高く、その点も魅力の1つです。

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