2020/10/30
大手からベンチャー企業への転職で後悔しない!失敗を防ぐための注意点と成功のポイント
ベンチャー企業は裁量権の大きさや成長性といった魅力がある一方、大手・中堅企業から転職すると入社後にギャップを感じるケースもあります。ベンチャー企業へ転職して、収入の確保やキャリア形成などに失敗しないためには、あらかじめベンチャー企業の事情を知り、正しく備えることが不可欠です。本記事では、ベンチャー企業への転職で失敗するパターンや成功しやすい人の特徴を紹介し、会社選びの方法や大手から移籍する場合の注意点を解説します。
ベンチャー企業への転職で失敗しやすい人の3つのパターン
ベンチャー企業と大手企業は組織風土や求める人材像が大きく異なることがあります。大手からベンチャー企業へ転職して後悔しないためには、失敗しやすいパターンを知っておくことが大切です。
受け身の姿勢
上司や先輩からの指示を待つ受け身の姿勢では、失敗する可能性が高いといえます。
大企業や中堅企業では、あらかじめ仕事のパターンやマニュアルが確立しているため、それに沿って仕事をすれば役割が果たせることもあるのは確かです。しかし、ベンチャー企業は、そもそも業務のパターンが整備されていないことも珍しくありません。
そのような職場で活躍するためには、決められた役割を果たすのは前提として、自ら周囲を見回した上で問題点や課題を探し出し、リーダーシップをもって解決に動くという主体的が求められます。
達成意欲の不足
目標や課題に対して、達成しようという意欲が足りないことも失敗につながります。
大企業では、人手や資金、ノウハウといったリソースが豊富です。そのため、高い目標を掲げても、不都合なくプロジェクトを進められる場合もあります。しかし、ベンチャー企業はリソースが恵まれていないケースの方が多く、目標達成に向けて課題が山積している会社も珍しくありません。
このようなベンチャー企業で活躍するには、リソースが限られていても、不足する分を創意工夫によってカバーし、何とか目標を成し遂げようとする精神が必要になります。不足している状況を前にしてできない理由ばかりに注目してしまう思考であれば、ベンチャー企業で活躍することは困難です。
チームプレーの欠如
ベンチャー企業ではチームプレーの欠如も失敗につながる可能性があります。
大手企業では、組織体制がしっかり構築されており、分業体制が確立されているのが普通です。このような組織では、権限や業務領域がはっきり配分されており、各個人が自分の業務領域を果たせば組織全体が機能するという構造になっています。
一方、ベンチャー企業は分業体制が構築されておらず、担当者ごとの責任領域も明確に定められていないケースが普通です。このような職場で業務を回すには、各個人が自分の業務領域だけをこなすのではなく、周囲と常に連携しながら、幅広い業務を同時並行的に遂行しなければなりません。そのためには周囲との密接なコミュニケーションや、チームワークが不可欠なのです。
ベンチャー企業に向いている人の特徴
ベンチャー企業への転職で失敗しやすいパターンを紹介しましたが、ベンチャー企業への転職で活躍するためには、どういった人材が向いているのか知ることも重要です。ここではベンチャー企業で活躍しやすい人の3つの特徴を紹介します。
自律的に行動できる
自律的に行動できる人材は重宝される傾向があります。
ベンチャー企業は大手企業と違い、仕事の担当者や業務領域が不明確なことも多いので、役割を果たすためには与えられた業務に加えて、組織全体を見回した上で新しい役目を見つけ出すことが大切です。そのためには、与えられた仕事を惰性でこなすのではなく、目的意識を持って自分をコントロールする必要があります。
また、自律性があると、スキル獲得や昇格といった点でも有利です。大企業では目標管理プログラムが整備されていることもあり、上司が部下の目標達成をサポートしています。しかしベンチャー企業はそういった制度が整っていないことも多いのが現実です。そこで、自主的に目標管理やキャリア設計ができると、スキルアップや昇格、そして高収入につながりやすくなります。
成長意欲が強い
成長意欲が強い人材も活躍の幅が広がります。
ベンチャー企業では人手が足りていないのが普通で、次々と新しい仕事が割り振られることも珍しくありません。中には、現在の自分の能力では十分かどうかわからない案件が舞い込むこともあります。そのような仕事にも積極的にチャレンジすると、経験によってさまざまなスキルが身につき、成長につながります。
大企業では、教育制度が充実しており、セミナーやOJT、マンツーマンの指導などによって社員を成長に導く仕組みが構築されていることも普通です。しかし、ベンチャー企業では教育制度が整備されていないこともあります。そこで、自発的に案件に取り組んだり、学習機会を作り出したりといった意欲があると、スキルアップや昇格、そして高収入を目指しやすくなるでしょう。
特に若手・中堅社員といった成長の余地が大きい人材が、自分で目標設定と振り返りのサイクルを回すことができればスキルアップやキャリア形成、そして収入の増加につながりやすくなります。
臨機応変に対応できる
新しい状況に対して臨機応変に対応する力も重要です。
ベンチャー企業では、業務マニュアルが整備されていないことも多いため、状況をみながらその都度自分で判断しなければならないことがあります。また、業務パターンが出来上がっていたとしても、ベンチャー企業が急速に成長すれば、人数も責任も大きくなり、それに伴って業務パターンが大きく変化していくことが普通です。さらに、そもそも成長中の会社では急な人事異動や組織体制変更が頻繁に生じ、その場合は既存の枠組みが大きく変わることも少なくありません。
このような変化の激しいベンチャー企業では、既存の考えに縛られることなく、変化に適応できる人材は活躍しやすいといえます。
ベンチャー企業への転職で高収入・キャリアアップを目指す会社選びのコツ
ベンチャー企業は、その会社によって収入も将来性も大きく異なります。転職で高収入やキャリア形成を目指す際は、いくつかのポイントを意識して会社を選ぶことが大切です。
まずは、成長フェーズを意識しましょう。ベンチャー企業は成長期によって4段階に分かれます。
- シード
- アーリー
- ミドル
- レイター
シードは創業初期の段階で、レイターは上場も視野に入るほど事業基盤が出来上がっている段階です。後者になるほど収入が上がる傾向があるため、高収入を狙うならその会社がレイターなのか、あるい
後悔しないために!大企業からベンチャーへ転職する際に注意すべき4つのポイント
ベンチャー企業は成長性や裁量の大きさなどさまざまな魅力がありますが、大企業から転職してみると、入社前のイメージとのギャップがあり後悔するケースもあるのは事実です。ここでは転職で失敗しないために、どのような点に注意すべきなのか紹介します。
ポジションや裁量
1つ目は、転職先で就くポジションや裁量です。
ベンチャー企業は、実力次第で若いうちから役職がつきやすく、その点に魅力を感じて転職を目指す人もいます。しかし、入社してみると管理職ではなく補佐級のポジションで、思っていたほど裁量が与えられないというケースには注意が必要です。
あるいは、裁量権の大きいポジションに就いたものの、それまでの実績や経験に比べてあまりにも責任が大きく、能力のギャップを埋めるのに苦労するというケースもあります。
評価・報酬体系
次に、人事評価制度や報酬体系にも注意する必要があります。
大企業は人事評価制度や待遇テーブルに年功序列の要素が残っていることもあり、実力次第で高収入が期待できるベンチャー企業に憧れて転職する人は珍しくありません。
しかし、入社したベンチャー企業では人事評価制度の整備が遅れており、評価の基準が不明確でマネージャーや人事担当者の裁量が大きいという場合もあります。あるいは、成果主義的な要素が大きすぎるあまり、突出した成果を挙げなければ報酬が上がらないというケースもあるのです。
企業ビジョンや経営体制
企業ビジョンや経営体制を確認しておくことも大切です。
ベンチャー企業のような若い会社は、創業者が現役リーダーとして現場を仕切っているケースもあります。また、規模が小さい場合は、経営トップと一般社員との距離が近く、コミュニケーションを取る機会が多いことも普通です。
こういった現場で仕事をする上では、経営者の考え方や企業ビジョンと自分の考え方が合致しているかどうかが重要になります。社風や価値観が合わなければ士気が高まりにくいですが、考えが近ければモチベーション向上につながります。
ベンチャー企業で活躍するには、経営者の考え方や経営方針と自分の考え方が合致しているかどうかを確かめておくことが欠かせません。
業績・財務基盤
業績や財務基盤を理解しておくことも大切です。
ベンチャー企業は、収益や財務状況はその会社によってさまざまで、新興でありながら業績が堅調な会社もあれば、知名度は高いものの事業収益が不安定な会社もあります。当然ながら、業績が好調であれば社員の待遇も良く、不安定であれば高い賃金を支払い続けるのは困難です。
経営者のビジョンや理念に共感して入社する人もいますが、高収入やキャリアアップを目指すのであれば、企業業績や財務状況を確認しておく方が良いでしょう。
ベンチャー企業への転職で成功するためには?
ベンチャー企業への転職で成功するには、ベンチャー企業特有の事情を理解した上で、自分の優先順位を整理することが欠かせません。ここではベンチャー企業の転職で成功するために役立つ3つのポイントを紹介します。
自分の価値観を整理する
会社選びでは自分の価値観を整理することが大切です。
同じベンチャー企業でも、会社によって成長フェーズや事業内容、企業ビジョンなどは全く異なります。他にも報酬体系や裁量権、獲得できるスキルなども違うのが普通です。
会社選びの軸には、報酬ややりがい、成長などさまざまなものがありますが、あらかじめ優先順位を定めておくと転職での後悔を防ぎやすくなります。
経営者の考え方に共感できる会社を選ぶ
経営者の考え方に共感できることも転職では重要です。
大企業の経験者は、経営者との距離が遠いことが多く、企業ビジョンや経営者の価値観などはあまり気にしてこなかったという人も少なくありません。しかし、ベンチャー企業は経営者が現場の陣頭指揮を取っていたり、経営幹部と密接に連携しながら仕事を進めたりすることは普通です。
また、ベンチャー企業は組織に経営者の考えが風土として根付いていることもあり、そのような会社では常に価値観や文化を意識しながら仕事をすることになります。経営者の考え方に共感できるかどうかは、その職場で働く上で大切な要素なのです。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用することも成功のためには重要です。
大手・中堅企業とベンチャー企業では、働き方や組織体制、人事評価制度などが大きく異なることがあります。そのため、ベンチャー企業への転職を目指す人が、実際に入社してからギャップを感じてしまうことは珍しくありません。収入やキャリア形成についても、不安な点はあらかじめ確認しておくことが大切です。
転職エージェントに相談すれば、働く上での希望や価値観などをヒアリングした上で、客観的な視点によって最適な求人案件の提案が受けられます。また、スキルや経験などをヒアリングした上で、収入が高く役職のつくポストの紹介を受けることも可能です。つまり、転職の失敗を防ぐだけでなく、条件の良い仕事に就けるチャンスも広がるというメリットがあります。
『転機』が手掛けた『ベンチャー企業』への移籍事例
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