2020/12/03

転職時にアピールすべき成功体験とは?高評価を得るポイントや訴求手順を紹介

転職の書類選考や面談で多く問われるものの1つが成功体験です。成功体験とは、自分の能力の高さや仕事への向き合い方を示すもので、成功体験を通して自分の強みを正確に伝えられるかどうかが転職の結果にも影響します。本記事では、選考活動における成功体験の定義や会社側が成功体験を聞きたい理由を解説。会社側から評価を得られやすい成功体験や、過去の実績を活かして転職に成功した実例、そして効果的なアピール方法を紹介します。

転職時にテーマになる成功体験とは?2つの要件

転職活動では、書類選考や面談の場面で成功体験を度々問われることがあります。成功体験とは、定義は簡単でも、実は対象範囲が広い言葉です。転職で成功するには、具体的にどのような体験を指すのか知っておくことが欠かせません。ここでは選考活動において成功体験が指す2つの要素を紹介します。

自分の能力・経験を示す証拠

成功体験の1つ目の要素とは、能力や経験を示す証拠です。

過去に優れた実績を挙げた人材は、能力の高さを示すことができます。選考活動では、さまざまな応募者が自分のスキルや経験をアピールしますが、会社側からするとスキルや経験だけを見ても、その実力を具体的に推測するのは簡単ではありません。しかし、成功体験という裏付けがあれば、具体的なスキルと、そのレベルを客観的に把握することができます。

また、成功した際の、問題発見や問題解決の方法、課題への取り組み方まで知ることで、「この応募者は自社でも再現性がある考え方や手法を持っているか」を判断する材料にもなるのです。

仕事に対する取り組み方・姿勢を示す要素

成功体験が指す2つ目の要素は、仕事への取り組み方や姿勢です。

会社が人材を採用する際は、応募者の能力や実績も重要ですが、仕事に対する向き合い方も重視します。優れた実績を持つ人材は、仕事に対して懸命に取り組んできたものと推測はできますが、環境要因や運の要素が大きかったり、あるいは別の職場では再現性が低かったりする可能性もゼロではありません。

そこで、会社側は成功体験を聞くことを通して、「どのように取り組んだか、その結果何が変わったのか、何を得たのか」を知ろうとします。過去に困難な場面であっても主体的に取り組んで来た人材であれば、他の職場でも成功できる可能性が高く、評価は高くなるでしょう。なお、必ずしも成功といえる体験がない場合でも、取り組み方を伝えることで、熱意や責任感をアピールすることが可能です。

会社側が応募者の成功体験を聞きたい理由

会社側が面談で応募者の成功体験を聞くのは、成功体験そのものが知りたいだけでなく、過去の体験を語らせることで応募者をより深く理解したいという目的があります。会社側が特に知りたいと考えているのは、スキル・実績、会社との相性、活躍するための資質といった3つです。

スキル・実績を知りたい

まずは、スキルや実績です。

会社が人材を募集する際は、その人材に求めるスキルと、そのスキル水準をあらかじめ決めています。新卒採用のように、まだプロとしての経験がない人材の場合はポテンシャルに注目して選考するケースはありますが、中途採用の場合は、その人材に求める要件を具体的に絞るのが一般的です。

そこで、応募者の成功体験を聞けば、その人材のスキルと、そのレベルを細かく知ることができます。例えば、「法務としての知識が豊富」と言われるよりも、「法務部門で知財管理を5年間経験し、訴訟で知的財産権の侵害を止めさせた実績がある」と言われた方がスキルや水準を把握しやすいのは間違いありません。

会社との相性を知りたい

次に、会社と応募者との相性です。

会社ではチームで仕事をする以上、職場風土や仕事の進め方など、さまざまな点で相性が合っている必要があります。相性は努力だけでは克服できない問題で、優良企業だからといってどんな人材でも活躍しやすい訳ではなく、同様に、スキルがある人材がどのような職場にでも合う訳ではありません。相性が合わなければ人材同士の相乗効果が発揮できず、双方にとって不幸な結果に終わる可能性があるのです。

成功体験を掘り下げれば、仕事への取り組み方や、応募者の価値観など、さまざまな要素が見えてきます。そうして組織風土や経営ビジョンとの相性を確かめるのが狙いです。

本人の素質を知りたい

さらに、本人の資質を知る目的もあります。

会社が人材を募集する際は、応募者の能力や実績だけでなく、「長く活躍して利益に貢献してくれる人材なのか」、「将来的に経営幹部として会社を引っ張ってくれる人材なのか」といった素質にも注目するものです。しかし、こういった要素は「はい」または「いいえ」という二択で判断できるような単純なテーマではありません。

成功体験を聞けば、当時の向き合い方を通して、応募者の仕事の方法や考え方、周囲との関係構築の方法、組織をリードする力など、さまざまな要素が分かります。それらをヒントに、応募者の将来的なポテンシャルやリーダーシップなど、仕事をする上での重要な素質を測るヒントにするのです。

会社側の評価が上がる3つの成功体験とは?

成功体験というと、「上手くいった経験であれば何でも良い」という印象を持たれますが、採用の場において、伝えるのにふさわしい成功体験とそうでないものがあります。面談の場で効果的に自分の強みをアピールするには、会社側が評価するような成功体験に絞ることが大切です。ここでは会社側の評価が上がる3種類の成功体験を紹介します。

優れた業績を挙げた

1つ目は、優れた成果を挙げた実績です。成功体験としてアピールできるものには、個人の成果と、チームとしての成果があります。

個人の成果とは、単独で行った仕事の成果です。例えば、営業活動や、製品の企画・開発のような仕事は個人で行う場合があり、優れた営業成績を出したり開発に成功したりした場合は成功体験として訴求できます。

チームとしての成果とは、プロジェクトチームや部署として複数人で協力しながら何かを成し遂げた場合です。会社は、個人で業務を行うよりも、むしろチームを組んで仕事をします。チームで成果を挙げた実績があり、その際に周囲と連携を取りながら自分の役割を果たした場合は、他の会社からも評価されるのです。

プロジェクト・事業のリーダーとして成功に導いた

2つ目は、プロジェクトや事業部門などのリーダーとして組織を成功に導いた実績です。

リーダーは、戦略策定や組織人材のマネジメント、進捗管理、トラブル対応など、あらゆる事柄に取り組む必要があります。プロジェクトの成否はそのリーダーによって大きく左右されるため、一般メンバーとしてプロジェクトに携わるよりもはるかに責任もプレッシャーも大きく、高いスキルが必要です。

プロジェクトや事業部門を率いて成功を収めた実績があれば、リーダー人材として必要とされる幅広いスキルを備えていることをアピールできます。リーダーの素質がある人材は貴重なので、トップとしての成功体験がある場合は転職で有利です。

マネージャーとして組織を改善・改革した

3つ目はマネージャーとしての実績です。マネージャーとしての実績を大きく分けると、組織の形はそのままで状況を改善した場合と、組織改革を実行した場合の2種類があります。

マネージャーは、財務・業績、労務・勤怠、人材開発など、さまざまな事柄が管理の対象です。また、事業部門においては個別案件の進捗や品質、納期なども管理する必要があります。このようなテーマのうち、例えば「売上を前年比40%アップさせた」といった成功体験があると有利です。

組織改革とは、部門同士の統合・分割、新組織の立ち上げ、既存組織の解散といった大きな再編を指します。組織体質を抜本的に変えるには、既存の枠組みを大きく変えなければならないことがあるのも事実です。しかし、大胆な改革をするには構想力に加えて、調整力や実行力などが必要で、誰にでもできる仕事ではありません。このような実績があると、貴重な人材として評価を受けやすくなります。

成功体験の整理方法と効果的なアピール方法

面談で自分の成功体験をしっかり伝えるには、過去の実績を整理した上で、要点を絞っておく必要があります。事前に準備をすることで、自分の強みや経験を正しく伝えることが可能です。ここでは成功体験の整理方法やアピール方法を紹介します。

実績を具体的に洗い出す

まずは自分の過去の経験の中から、成功体験といえそうなものを洗い出します。

先述の通り、成功体験とは優れた成果を挙げた実績以外にも、主体的に取り組み学びを得た経験も対象です。さらに、前者の優れた成果とは、個人・チームとしての業績、リーダーとしての成果、マネージャーとしての実績などがあります。

成功体験を棚卸しする際は、こういった分類も参考にしながら、該当する経験を振り返っていくのです。

実績を客観視する

次に、洗い出した成功体験を客観的に分析します。ここでは、自分の成功体験が、当時の会社内あるいは業界全体の中でどのような水準だったのかを比較することで、転職活動でアピールすべき成功体験に優先順位を付けることが目的です。

この作業は、転職の面談で実績の価値を正確に伝えるためにも役立ちます。例えば、同じ営業職でも、扱う商材によって成約1件当たりの難易度や売上高が全く異なるものです。異業種に転職する場合は前職の業界に詳しくない人物が面談相手になることもありますが、自分の相対的な実績を整理しておけば、自分の成果を分かりやすく伝えることができます。

アピールすべき要点を整理する

成功体験の棚卸しが済んだら、その成功体験の中で特に伝えたいポイントを整理します。

成功体験を伝える際の要点は、主に3つです。1つ目は、当時の課題や目標といった前提条件で、「なぜその課題に取り組む必要があったのか」を整理します。2つ目は、取り組み方です。「どのようなアプローチを立て、メンバーとはどのように協力し、仕事を推進したのか」を振り返ります。3つ目は成果です。最終的な実績と、取り組んだ結果として得られたものを洗い出します。

転職エージェントの活用も有効

過去の成功体験を活かして転職に成功するためには、転職エージェントを活用することも有効です。

転職で成功するには、成功体験をもとに自分の強みをアピールすることが大切ですが、豊富な経験がある方が自分のスキルや実績を洗い出すには手間も時間もかかります。また、過去の成功体験が、業界水準と比較した時にどれほどの価値があるのかを知ることはそれほど簡単ではありません。

転職エージェントを活用すれば、過去の経歴をもとに、「最も訴求すべき成功体験が何なのか」、「その成功体験があればどのようなチャンスがあるのか」といったアドバイスを受けられます。また、その実績をもとに非公開を含む求人の中から優良オファーを紹介されることもあり、チャンスが広がりやすいのです。

【事例紹介】成功体験がある人材が得られるチャンスとは?

転職活動において成功体験を効果的にアピールすれば、より高い報酬が得られる仕事や、より高い役職のポストに就けるチャンスが広がります。

『転機』は、ハイクラス・エグゼクティブの移籍を専門に手掛ける転職サービスです。『転機』においては、過去に優れた成功を収めた方が、その実績を高く評価され、移籍することで年収アップやキャリアアップを果たした実例が多数ございます。

下記は、営業支店長に就任後、1年で前年比140%の売上アップに成功した実績がある方が、年収300万円アップで機械メーカーに迎えられた事例です。


「管掌範囲の拡大にも関わらず昇給が伴わず転職を検討。結果、年収300万円アップに成功」


下記は、大手食品商社の海外事業部長時代に、横ばいだった事業部売上高を就任1年で前年比115%拡大させた実績がある方が、食品メーカーの子会社副社長として移籍し海外展開ミッションの推進役を任された事例です。


「海外でのビジネス経験豊富な商社マンが、メーカーの海外進出ミッションを託されて移籍」


下記は、管理部長としてIPO業務全般を統括し、ベンチャー企業2社の上場を成功させた経験がある方が、新規上場を目指す会社に迎えられ、管理本部長としてIPOの牽引を任された事例です。


「IPOの知識や経験を活かし、新たな上場を目指す企業の管理本部長として移籍」


このように、優れた成功体験がある方は、転職によってより高い待遇や、責任あるポジションを任されるチャンスがあります。

【サービス紹介】『転機』ではこれまでのご経験を活かせる、新たなキャリアの提供が可能です

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