2022/04/25
転職エージェントの力を借りる8つのメリットとデメリット・注意点や使う手順
自分に合った転職先・移籍先を見つけたい方や自分のキャリアを生かした転職をしたい方は、転職エージェントを活用する方法がおすすめです。特に、ハイクラス・エグゼクティブが転職するなら、非公開求人を豊富に持つキャリア特化型の転職エージェントを利用しない手はありません。
本記事では転職エージェントの種類や利用するメリットとデメリット、転職エージェントを利用する際の注意点や手順について解説します。
転職エージェントについて知っておくべき3つの基礎知識
まず、転職エージェントのサービス内容や他の転職方法との違い、転職エージェントが必要とされる理由など、3つの基礎知識について、順番に解説します。
転職エージェントのサービス内容
転職エージェントとは、転職を希望する「求職者」と人材を獲得したい「企業側」のマッチングを提供するサービスです。転職エージェントは求人を行う企業から報酬を得る仕組みで営業しているため、求職者は無料でサービスを利用できます。
求人情報の掲載はもちろん、担当者が求職者1人ひとりに対して細かいサポートをする点が転職エージェントの特徴です。キャリアカウンセラーなどの担当者が、転職エージェントに登録している求職者のプロフィールをチェックしたり、希望条件やスキル・経験をヒアリングする面談をしたりして、希望内容や経歴に合った求人を紹介します。
加えて、応募手続きや面談日の調整、条件交渉の代行、人柄を含めた求職者の長所などを面接とは別に企業に伝えて推薦してくれるといったサポートも転職エージェントならではのサービスです。
他の転職方法との違い
転職エージェント以外の転職方法には、どのサービスも使わない方法と、スカウトを受ける方法があります。
自力での転職方法としては、知人からの紹介や、自分で企業研究をして応募先を数社に絞り込み企業の採用サイトなどから応募するといったやり方が代表的です。
もう1つの転職方法はスカウトです。友人・知人・取引先などから紹介・推薦してもらうケース、管理・経営職ならヘッドハンティングを受けるケースがあります。ハイクラス層のビジネスパーソンにはヘッドハンティングも多く、ごくまれには、どの転職エージェントにも登録していないにもかかわらずスカウトの電話がかかってくることもあるかもしれません。
転職エージェントが必要とされる理由
多忙なハイクラス層をはじめ、会社勤めをしている人が自分だけで転職手続きを進めることは時間的に困難です。転職のプロであるエージェントなら転職や応募先企業に関する情報・知識を豊富に持っているため、効率的かつスムーズに転職手続きを進められます。また、転職活動中は現職の企業とのトラブルなどが発生することもありますが、転職エージェントに登録していれば担当者に相談することできめ細かいサポートを受けることも可能です。
くわえて、非公開求人のなかから自分に合う応募先を検討したい場合は、他の転職方法では情報が足りません。より好条件で転職したいハイクラス層にとって、担当者によるサポートを受けられる転職エージェントの魅力は大きいといえます。
求人する企業にとっても、非公開で募集をかけたい場合は候補者を選別してくれる転職エージェントの利用が便利で、求人に関する工数削減も可能です。
転職エージェントを使う8つのメリット
転職エージェントを利用するメリットは以下の8つです。
- 企業との条件交渉を任せられる
- 業界・企業情報を詳しく把握できる
- 非公開求人情報も入手できる
- 履歴書・職務経歴書作成のサポートが受けられる
- 選考をパスしやすくなる
- 自分の市場価値を客観視できる
- キャリアプランの相談もできる
- 手厚いサービスが無料で受けられる
各メリットについて以下で解説します。
1.企業との条件交渉を任せられる
転職エージェントを利用していれば、応募先企業とのさまざまな条件交渉を代行してもらえるため、転職活動の手間や時間を減らすことができます。具体的な条件交渉とは、入社時期、入社後の配属先や役職、報酬などです。
これから入社するかもしれない企業を相手に条件交渉をする際は、「自分ならどのように、どれくらいの利益をもたらすことができるか」を堂々とアピールできなければなりません。このようなプレゼンテーションにはそれなりの手間と時間が必要ですが、エージェントを使う場合はサポートを受けたり任せたりすることもできます。
2.業界・企業情報を詳しく把握できる
転職エージェントは過去の取引から応募先企業の人事部や各部署とパイプを持っていることが多く、外部からでは得られないような企業情報を持っています。先方がどのような人材を求めているかも把握しているため、職務経歴書や面接で強くアピールすべきポイントなども事前に知ることが可能です。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーは応募先業界の出身者であることが多いため、業界の実情に関して知識経験にもとづくサポートを受けられます。さらに、得意な業界の案件をまとまった件数抱えているケースが多いのも魅力です。
3.非公開求人情報も入手できる
転職エージェントには多くの企業からの非公開求人情報も集まっており、そのなかから求職者の属性に合った求人情報を選んでマッチングしてくれます。そのため、求職者が自分では考えてもいなかったキャリアの提案やマッチングをしてもらえる可能性が出てくるのです。
それに対し、自力のみで行う転職活動では一般公開された求人情報しか得られません。より良い条件の求人情報や自分のキャリア・希望に合う企業に出会う機会をロスしてしまう可能性があります。
4.履歴書・職務経歴書作成のサポートが受けられる
通常、複数の企業に応募する場合は応募先ごとに履歴書・職務経歴書を作成・提出しなければなりません。ひな形となる書類を作っておいて、その都度、微調整をすることも可能ですが、それなりの手間と時間がかかります。
しかし、転職エージェントによっては、応募先に合わせた履歴書・職務経歴書の手直しから応募先への提出までを代行してもらえる場合もあります。応募する企業数が多くなるほど、応募手続きを任せることによって労力を削減できるというメリットが大きくなるのです。
5.選考をパスしやすくなる
転職エージェント経由で応募した場合と自力で応募した場合では、前者のほうが選考を通過しやすくなります。なぜなら、転職エージェントは一般的に、応募先企業に応募者を推薦してくれるからです。企業の採用担当者は転職エージェントへの信頼にもとづき推薦された人を高く評価する場合もあるため、自力のみで応募した人よりも有利になりやすいといえるでしょう。
転職エージェントを使う3つのデメリット・注意点
メリットの多い転職エージェントですが、以下のように少々のデメリットも存在します。
- 転職活動を自分のペースで進められないことがある
- 希望と異なる求人を提案される可能性もある
- 各エージェント・担当者でサポートが異なる
各デメリットについて以下で解説します。
転職活動を自分のペースで進められないことがある
担当エージェントが紹介してくれる求人のなかには、転職エージェントや求人を行う企業の都合によって早く採用決定したい求人も存在します。よって、転職エージェント経由で転職活動を行う場合はそのような案件を優先して紹介される可能性も否定できません。
自分のペースで転職活動を進めるためには、あらかじめ、「3ヶ月後の転職を希望する」など自分のペースを伝えておくほうがよいでしょう。
希望と異なる求人を提案される可能性もある
転職エージェントに登録していれば、当初の希望と異なる求人を提案される可能性もあります。転職したい業界や職種がすでに決まっている方にとっては、希望と異なる求人を紹介される可能性があることはデメリットと感じるかもしれません。
とはいえ、自力だけで転職先を探していたら目に入らなかった求人に出会えて、意外にも自分に合っていたという発見ができる場合もあります。一度、先入観を捨てて検討してみてもよいでしょう。
各エージェント・担当者でサポートが異なる
転職エージェント会社やキャリアアドバイザー、担当者によっては、業種や職種に得意・不得意分野があります。
また、担当者の知識量や対応にもばらつきがあり、受けられるサービスの質は必ずしも均一ではありません。他に、担当者との相性が悪いと相談しにくいと感じる場合もあるでしょう。そのような場合は担当者の変更を申し入れれば対応してもらえます。
転職エージェントの利用がおすすめできる人
初めての転職で手続きの流れがよくわからない方や、応募する企業との条件交渉・転職手続きをサポートしてほしい方は、転職エージェントの利用がおすすめです。また、効率的に転職手続きを済ませて新しい会社に入社したい方や、求人している企業について正確かつ多くの情報を収集した有利な状態で応募・面接に臨みたい方も、転職エージェントを利用するほうがスピーディーに目標達成できます。
転職エージェントの利用に向いていない人
転職したい企業がすでにある方の場合、転職エージェントの利用にそれほどのメリットはないかもしれません。また、「自分のペースでゆっくりと転職手続きを進めたい」「転職手続きは何度かしたことがあり慣れているので、転職エージェントのサポートは必要ない」といった方も同様です。また、中小企業やベンチャー企業など転職エージェントに求人を依頼していない企業に転職したい方は、転職エージェントに登録しても転職先を紹介してもらえる可能性がほとんどありません。
転職エージェントを効果的に使う手順
転職エージェントを効果的に使う手順は以下の3つです。
- 目的・要望を明確化しておく
- 自分に合うエージェントを選ぶ
- 複数の転職エージェントを使う
各手順について以下で解説します。
目的・要望を明確化しておく
まず、年収や職種、役職など、転職に求める条件を具体化して担当エージェントに伝えておきましょう。登録する際に伝えてもよいですし、キャリアアドバイザーや担当者との面談時に伝えることもできます。また、その後の手続きをスムーズに進めるコツとして、どこかのタイミングで転職したい時期や面談を希望する曜日・時間帯、開示情報なども伝えておくことがおすすめです。
自分に合うエージェントを選ぶ
転職エージェントを有効に利用するためには、どのような媒体を選ぶかも重要です。転職エージェントには大きく分けて「総合型」と「業界・職種・キャリア特化型」の2種類があります。
「総合型」は、さまざまな業界や職種の求人を幅広く取り扱う転職エージェントです。初めて転職エージェントを利用する方や転職の方向性があいまいな方は総合型から試してみましょう。
「業界・職種・キャリア特化型」は、特定の業界や職種、キャリアに絞り込んだ転職エージェントです。「特化型」転職エージェントはそれぞれの転職事情に専門的な知識経験を持っていることが特徴で、なかにはハイクラス層に特化したエージェントもあります。
複数の転職エージェントを使う
転職エージェントにはそれぞれ、得意分野や特徴があります。転職エージェントを上手に活用するには、複数のサービスを利用してみて、各社から多くの情報を得られるようにすることがおすすめです。
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