2020/11/27

40代での転職は難しい?転職事情と待遇アップ・キャリアアップするためのポイント

40代の方が転職する場合、転職活動はスムーズな傾向があります。年収アップに成功する割合が多く、上位の役職に就けるチャンスも広がります。一方、異なる分野・職場環境で活躍できるのかという心配もあるため、正しく備えることが大切です。本記事では、40代の転職事情を解説し、転職のメリットと悩み・不安、そして失敗しないためのポイントを紹介します。

転職活動前に知っておきたい!40代の転職事情

40代の方が転職を目指す際は、正しく備えるためにも40代の転職事情を知っておくことが大切です。ここでは40代の転職率や転職活動の期間、収入について紹介します。

転職者は若手年代よりもやや減少

40代で転職する人の割合は、20代や30代と比べてやや少ないようです。

厚生労働省「雇用動向調査」(2019年上半期)によると、常用労働者のうち転職した労働者の割合を示す「転職入職率」について、40~44歳は男性が3.6%、女性が7.7%で、45~49歳は男性が3.7%、女性が6.0%でした。

40代男性については、転職入職率が最も高い25~29歳(7.2%)の半分程度になっています。女性の場合はピークの25~29歳(10.7%)と比べると3~4割の減少で、男性よりも減少幅は少ないという結果でした。

40代は若い年代と比べると転職率は少ない一方、50代と比べると男女とも転職入職率は1ポイントほど高くなっています。一般的に50代は転職するのが厳しいとされていますが、40代はまだ比較的チャンスが多いようです。

半数が約3カ月以内に転職

転職活動の期間については、およそ半分が3カ月以内に転職しています。

大手転職サイトが30代以上のミドル層の転職活動期間を調査した結果、40代の内訳は以下のようになっていました。

- 1カ月以内:8%
- 1~2カ月程度:17%
- 3カ月程度:27%
- 半年程度:31%
- 1年程度:9%

転職した人のうちほとんどが1年のうちに活動を終えていることから、転職活動は比較的スムーズであることがわかります。ただし、50代になると転職活動は長引く傾向があり、約半年以上かけて転職した割合は54%(40代は48%)、約1年以上かかったという人は22%(40代は17%)でした。このことから、40代で転職を考えている人は、50代になる前から準備しておく方が有利といえます。

収入は上昇傾向

40代の転職では収入が増えやすい傾向があります。

厚生労働省「雇用動向調査」(2019年上半期)によると、転職した人のうち給料が増えた割合は、40~44歳では41.3%、45~49歳では36.9%となっていました。給料が増えた割合から給料が減った割合を差し引いても、40~44歳は14.9%、45~49歳は7.7%となり、給料が増えた人の方が多いという結果です。

なお、転職で給料が増える割合についても年齢とともに落ち込む傾向があり、50代になると給料が減った割合の方が多くなります。収入アップを目指すという点から考えても、今40代の人が転職をするなら早く行動しておく方が有利です。

待遇アップや役職上昇のチャンスも!40代で転職する3つのメリット

前掲の転職事情に関するデータでは、40代で転職する割合は若手年代よりもやや減少するものの、転職期間はそれほど長くならずスムーズで、収入もアップする人が多いということが示されていました。ここでは40代で転職するメリットをさらに深掘りします。

待遇が改善する可能性がある

まず、40代は転職によって待遇を大きく改善するチャンスがあります。

高年収を得るための要件は、専門スキルがある、マネジメント経験がある、具体的な実績があるといったものです。若手人材であればまだスキルを磨いている途中であったり、具体的な業務実績を積み重ねている途中であったりするため、素質はあっても転職市場で評価を得られない場合もあります。

しかし、40代という中堅であれば、プロとしてのスキルを身につけており、なおかつ能力の高さを客観的に証明できる実績も抱えているので、転職先に自分の強みをしっかり訴求することが可能です。こういった優秀な人材は、現職よりも良い条件で引き抜きたい企業も多いため、転職によって待遇が一気にアップすることもあります。

より裁量権の大きい役職に就ける

また、裁量権が大きい役職で働けるチャンスもあります。

40代は組織の中堅として、何らかの役職に就いている人が多い年代です。課長や部長として働いている人もいる他、早い場合では役員に就いているケースもあります。一方、本来であれば上位の役職で十分に仕事ができる優秀な人材が、ポストの空き不足や年功序列の人事方針といった理由によって下位の役職で過ごさなければならないこともあるのは事実です。

しかし、転職市場全体に目を向けると、実務能力やマネジメントスキルがある優秀な40代人材に対するニーズは強くあります。例えば大企業で部課長級でも、経験次第では役員クラスで迎えたいという会社は、中小・ベンチャー企業をはじめ少なくありません。経験豊富な40代の方が転職すれば、上位のポジションで大きな裁量を持って働くチャンスはあるのです。

将来的に経営層を目指しやすくなる

40代で転職すると、将来的に経営層を目指すためにも有利です。

役員や社長などを目指す場合は、一定の経験があり、実績を出しておく必要があります。ただし、現職では成長機会が少なく、そもそも個人的な成果を求められない職場であれば、経営層に行くための経験を蓄積することはできません。このような場合は、転職して成長機会が多い環境に移るのが有効です。

また、会社によっては部長職や役員といった上位のポストが詰まっており、上を目指すことが難しい場合もあります。このような会社では、本人が優秀で、かつ上位ポストで活躍する意欲があったとしても、ポストに空きが出るのを何年も待たなければなりません。こういったケースも、転職することで経営層になれるチャンスが広がります。

40代が転職で抱えがちな悩みや不安とは?

40代での転職は、待遇が上がりキャリア形成にも役立つというメリットがありますが、一方で多くの人が悩みや不安を抱えています。ただし、40代で転職に成功して新天地で活躍している人もいるのは事実です。

転職で成功するには、悩みや不安を洗い出し、正しく備えることが欠かせません。ここでは、転職での失敗を防ぐためのヒントとして、転職のリスクを紹介します。

待遇・役職がダウンする

40代の方が転職する際の不安のうち、代表的な例として挙げられるのが、待遇や役職が下がってしまうことです。

若手であればまだ給料は本格的に高くなっておらず、また上位の役職に就いている人も少ないので、転職によって待遇や役職が大きく下がるという心配はそれほどありません。

一方、40代となると管理職や経営幹部という人も多く、転職によってその立場や報酬を捨ててしまうことがリスクと考える人もいます。特に、家庭があって養育費や教育費がかかる場合は不安も大きく、配偶者から転職を心配されるケースもあるでしょう。

しかし、先述の通り40代の転職では給料が上がっている割合が高く、転職で執行役員という上位ポストに移籍した事例もあります。下記はハイクラス向け転職サービス『転機』での移籍事例です。ご興味があればぜひご覧ください。


「全社の営業戦略を策定し実行を推進する執行役員に転身」

異業種・異分野で活躍できるか不安

異業種・異分野への転職の場合は、新しいフィールドで活躍できるか不安に感じる場合もあります。

40代は、現場実務や管理など一通りの業務経験があって、その業界については専門的な知識を持っている年代です。ただし、そういった知識や経験は、その業界だからこそ生かせるものであって、他の分野に移ると通用しないのではないかと心配する人もいます。

しかし、未経験分野であっても、これまでの経験を生かして活躍している事例はたくさんあるのが現実です。特定分野の経験は競争優位性をもたらす武器であり、異分野であっても引き合いはあります。下記は『転機』を通して、新聞社から電気工事業へ大胆にキャリアチェンジされた方の事例です。


「大手新聞社から電気工事業へ異色のキャリアチェンジ」

異なる環境での業務に不安がある

異なる環境で働くことに対して不安を感じるケースもあります。

会社によって、業務プロセスやルールはさまざまです。例えば、現職では個人に裁量が与えられており臨機応変な対応が可能だったのが、転職先では多くの決裁プロセスを経なければならず、自分のやり方と相性が合わないため成果が出しにくいというケースもあり得ます。

転職では新しい環境でカルチャーショックを受ける可能性がありますが、40代で上位ポストを目指す人は「環境に慣れることができるか」ではなく「環境をより改善できないか」という目線を持つことでキャリアアップに成功しているケースが多いようです。

下記は『転機』を通して移籍し、マネジメント経験を生かして新拠点の設立を任され、戦略立案から実行管理まで担当することになった方の事例です。


「新エリア進出に向けた支店設立ミッションにおいて支社長として移籍」

職場風土になじめるか不明

職場風土になじめるかがわからないという点も不安要素です。

40代で同じ職場での経験が長い場合、考え方や価値観などについては職場環境から大きな影響を受けています。これは職場経験が長ければ長いほど体に染みついているため、新しい環境でなじめるかどうかは分かりません。

職場との相性が悪いと仕事にも悪影響が出やすいため、転職の際は風土や組織文化をあらかじめ確かめておく必要があります。ただし、会社の中核を担うポストの場合、組織風土だけでなく、経営者のビジョンや考え方に共感できるかどうかも重要です。

下記は『転機』を通して、社長のビジョンに共感して大手企業から移籍した方の事例です。


「三代目社長の改革ビジョンに共感し、大手企業からの移籍を決断」

40代の転職で失敗しないために気を付けるべき4つのポイント

チャンスもある一方で心配もある40代の転職ですが、失敗しないためにはしっかり準備をしておくことが大切です。ここでは4つのポイントを紹介します。

自分の強みや希望を整理する

1つ目は、自分の強みや希望を整理しておくことです。

会社側が40代を中途採用する場合は、即戦力を求めており、将来の幹部候補としての働きを期待することもあります。そこで、自分にはどのような強みがあるのかを分かりやすく伝えるには自己分析が欠かせません。自分のスキルや経験を洗い出し、過去の実績も付け加えながらアピールできるようにしておくことが大切です。

仕事内容や条件を細かくすり合わせる

2つ目は、仕事内容などの諸条件について入社後にギャップが生じないように、あらかじめすり合わせておくことです。

特に、給料や役職、仕事内容、勤務条件などについては、事前に確認しておくと大きな失敗を防ぎやすくなります。また、40代転職では重要職に就くこともありますが、経営幹部のポストに近くなればなるほど、経営ビジョンや経営方針などについてのすり合わせが大切です。

面接対策を万全にする

3つ目は、十分な面接対策です。

40代転職では、プロフェッショナルとしてのこれまでの実績や具体的なスキルを面接官に伝える必要があります。例えば1つの実績について、淡々と事実を話すだけでは強みが伝わりにくいですが、当時の課題や取り組み方、客観的な成果とそこで培ったスキルなどを詳しく話せば自分の強みが伝わり、良い結果につながるでしょう。

また、転職理由として待遇への固執や現職への批判、熱意が見えないような言動には注意する必要があります。

転職エージェントを活用する

さらに、転職エージェントを活用することも有効です。

転職エージェントに相談すれば、カウンセリングを通じて経験・スキルを洗い出す自己分析や、自分の魅力をしっかり伝えるための面接対策といったサポートを受けられます。

また、転職のプロの視点によって、市場価値を適正に評価される点も魅力です。40代では管理職や経営幹部層を担う人材を募集する案件もありますが、実力がある人物は非公開とされている優良案件の提案も受けられます。結果的に、満足度の高い結果につながりやすいのです。

【サービス紹介】『転機』ではこれまでのご経験を活かせる、新たなキャリアの提供が可能です

ハイクラス・エグゼクティブの移籍を専門に手掛ける『転機』では、豊富なご経験をお持ちの方をはじめ、第一線でご活躍中の方やご経験をお持ちの方に、その知見やノウハウ、卓越したリーダーシップや推進力を活かせる新たなキャリアをご提供します。

・経験豊富なコンサルタントによるキャリア支援
・経営幹部ポジションで年収1,000万円以上といった移籍先のご紹介
・移籍先候補企業の経営者と、直接面談が可能

『転機』では優良な非公開案件を多数抱えており、会員者様には1人ひとりのキャリアや志向をもとに、ご経験を活かせる新たな移籍先を個別にご提案させていただきます。

ご興味をお持ちいただければ、会員登録(無料)をお願いいたします。ご経歴・ご経験に相応しい案件をご紹介いたします。

※すべての方に求人をご紹介できるサービスではございません。あしからずご了承のほどお願いいたします。
会員登録

会員様のご経歴に応じて、特別案件としてお知らせしております。
※会員登録は無料です。

こちらの記事も読まれています。

不動産営業職で40~50代が転職に成功するには?待遇向上・キャリアアップのポイ ント

不動産営業職は、不動産という単価が高い商品を扱うための専門知識や責任感などが求められる一方、成約数や成約額によっては高収入や早期のキャリアアップが望める仕事です。不動産営業職には、さまざまな案件や業態があります。そのため、40代や50代で豊富な経験を積んできた方は、転職によってさらに活躍できるチャンスが潜む仕事でもあるのです。本記事では、不動産営業職で40代や50代の方が転職に成功するためのポイントを紹介します。

社内SEの転職事情とは?需要が強い背景や求められる4つの要件と転職で成功するコツを紹介

社内SEは社内システムやインフラの開発・保守運用を行う仕事です。近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進をはじめITを積極的に活用する会社が増えつつあり、IT人材を内製化するために社内SEを確保する動きも広がっています。社内SEとして収入増やキャリアアップのチャンスは増えていますが、転職の失敗を避けるには転職事情を知っておくことが大切です。本記事ではSE全体の転職事情を紹介した上で、社内SEへの需要や魅力、活躍する4つの要件や転職の成功ポイントを紹介します。

ベンチャー企業の役員に転職する魅力・注意点や成功のポイント

ベンチャー企業の役員職は、経営ビジョンを共有した仲間と働くことができ、大きな裁量権を得られる一方、業績の安定化や社内体制の整備といった課題もあります。役員として転職する際は、ベンチャー企業で働くメリットやデメリットを知り、慎重に判断することが大切です。本記事では、ベンチャー企業の役員として働く魅力や注意点、年収目安や活躍の要件を紹介します。

 ここから先は会員のみご利用になれます。

■会員登録がお済みでない方は、下記からご登録ください。

■既に会員の方は、ログインしてください。

退会手続きを行う場合はログインが必要です。

退会手続きを行う場合はログインが必要です。

↑